看護学校に入学したころは授業や課題に追われ、実習では緊張の連続で

「わたしは本当に看護師になれるのだろうか」

と不安に思うことがあると思います。

しかし、それでも一つ一つの課題をこなし、学年が上がっていくと国試を意識し、卒業後はどこの病院で働こうかと具体的に考えるようになります。

全国には病院・クリニック合わせて8,000件以上の病院があります。

一言で看護師と言っても急性期と慢性期・老人施設の病院では業務と雰囲気もまったく違います。

手術室と内科一般病棟では業務が別世界です。

また一定の規模の保育園では看護師の配置を義務づけており、看護師として保育園で働くことも可能です。

たくさんの病院・施設の中から自分に合った病院を選ぶためにはどのように考えて選んでいけば良いでしょうか?

理想の看護師像は?

 まずは理想の看護師像を再認識しましょう。

看護師になりたいと思ったきっかけはなんだったでしょうか?

家族の病気がきっかけ、身内が看護師だった、ドラマの影響など、看護師を志した理由は人それぞれでしょう

最初に看護師を目指した「小さなきっかけ」を思い出してみてください。

新人看護師は日々の業務を覚えながら初めての処置に手を震わせ、さらに疾患の勉強もしなければならず最初のうちは負担が大きいでしょう。

ですので、できれば自分のモチベーションがあがる職場が良いと思います。

その自分のモチベーションがあがるものが自分の理想の看護師像ではないでしょうか?

「なんとなく看護師を目指しただけ」という人もいるでしょう。

看護師を目指す学生はみんな立派な志があるかというと、必ずしもそうであるとは限りませんし、何も悪くもありません。

就職が有利だから、収入が安定した仕事である、とりあえず資格がとりたかった、なども立派な志望動機です。

理想の看護師像は?と聞かれて困ったら、実習先などで見た

「かっこいいな。こんな風に働きたいな。」

と少しでもポジティブな印象を得た看護師を思い浮かべてみてください。

理想に近づける病院は?

理想の看護師像が浮かんだら、次にその理想に近づける病院を選んでいきます。

合同説明会やインターンシップに参加し各病院の特性を吟味していきます。

理想に近づくために大切なことは教育制度です。

国試に合格し、看護師免許を得たからといってすぐに一人前の看護師になれるわけではありません。

入職したたての看護師は看護学生とあまり変わらないので時間をかけて看護師として育てていく必要があります。

教育制度は病院によって多種多様です。

ひと昔前まではどの病院でもプリセプター制度といって、新人看護師一人に対し、先輩看護師一人がつくというマンツーマン制度が一般的でした。

しかし、マンツーマンの場合、成長の進度が把握しやすいといった反面、お互いの相性が合わなければ絶望的であったり、プリセプターにかかる負担が大きいといったデメリットが取り上げられました。

そのため近年では、病棟全体で新人看護師を指導するチーム制が導入する病院が増えています。

関わる人が多くなる分、責任の所在が不明瞭であったり、人によって指導する内容が違う…とデメリットもあるため、その点を各病院がどのように工夫しているのか情報収集してみてください。

また「ジョブローテーション」という新人看護師が自身の所属病棟以外の病棟やオペ室など複数の部署を数日~数か月ローテーションしながら研修を受ける病院も増えている傾向にあります。

「何科が自分に合うのかわからない。じっくりと決めたい」

という人にはおすすめかもしれませんが、新人のうちから頻回に部署が変わることになります。

そうなると人間関係の構築に時間がかかるというデメリットもあるため、「人見知りしてしまう…」といった人には向かないかもしれません。

看護師になっても、最初のうちは教えてもらって当たり前です。

自分が看護師として成長していける病院を選びたいですね。

ライフスタイルで選ぶのも

看護師も職業のうちの一つです。

理想だけでは生活できません。

ですので、福利厚生・給料・休日の面で就職先を選ぶことも大切です。

「休みが多くて給料が高い!」といった病院があれば最高ですが、そんな都合のいい話はなかなかありません。

給料が高い分、激務であったり、休みが多い分、給料が低い。

自分のライフスタイルにあった病院を選ぶ必要があります。

夜勤をやるのか、やらないのか、休みはどれくらいあったほうがいいのか、寮に入りたいのかどうかなど、条件はたくさんあります。

新人看護師のうちは仕事が大変すので、実家の近くや友達がたくさんいるところの病院を選んでもよいと思います。

まとめ

ここまでで「こんな病院がいいかな」と思い描くことができたでしょうか?

新人看護師として気持ちのよいスタートをきって欲しいと願っています。

ですが、「ここが理想の病院だ!」と決めて入職しても、実際に働いてみないとわからないことはたくさんあります。

「こんなはずじゃなかった…」と誰しもが必ず一度は思うことです。

また働いているうちに自身の環境の変化などで理想の看護師像が変わっていくこともあります。

その時は柔軟に看護師像も病院も変化させていってくださいね。

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